2021/01/28 21:52
2020年12月18日に発売となったポールマッカートニーの新譜アルバム「McCartneyⅢ」。
このアルバムは伝統ある自作自演アルバム、「McCartney」の40年振りとなる待望の続編。
2020年、本来であればポールはライブツアーを行っていた時期で、アルバムリリースはおろか録音さえも予定していませんでした。しかしこの空いた時間を大好きな音楽録音に投じ、音楽に生きるポールだからこそ作れたアルバムといえるもの。
このアルバムは世界各地の販売ショップで、限定カラーCD、限定LPなど、とても多く様々な形態にて発売され、その全てを把握するのはとても困難なほどです。
そんな中、USやUKでは上記のものに加えてなんとカセットテープもリリースされました。
他の国ではカセットテープリリースされている事が確認されていないのでカセット化に感謝!
ここではその唯一2つの国でカセットテープ化された輸入カセットテープについて綴りたいと思います。
・ジャケット
カセットテープ本体を覆ってるケースは、国内で主なプラケースの中にジャケ、本体が収められているものではない形式であまり見慣れているものではないですが、海外では昔からシングルカセットなどで主流だった厚紙を折り畳んだスリップケースバージョンです。(少し安価風に感じてしまいますが海外版ということでご愛嬌^ ^)最近ではアルバムカセットでもこの形式を多く採用していることがとても多いですね。
USカセットの厚紙スリップケースを上から見た写真
このアルバムの特徴サイコロには沢山のカラーバリエーションや裏ジャケットのポールが写る写真も、マイクの前で歌っているものや、正面で目をつぶっているものなど多くの種類がありますが、このカセット版は、両面ともに通常版のものを採用されています。(因みにミックス(楽器や声の左右収録配置バランス)もCDなどで聴けるものと同じ通常通りでした。念のため(^^))
しかし表ジャケットはカセット用としてオリジナルのデザインから左右がカセットサイズにカットされ、裏のジャケットは、字の配置がカセット用の配置となってます。
タイトルがある横表紙も様々な種類があるバージョンの中でも、通常版のデザインを採用されています。
US版カセットとはなっているものの、Made In表記がないため、一見詳細の確認が分かりにくいのですが、タイトルの横表紙の反対側の方には、ポールの会社のロゴをはじめ、キャピトル・レコードのアメリカの方の住所が印字されていて、ここには「Hollywood CA」の文字があり、ここで初めてこのカセットが“アメリカのもの“という事がわかります。(UK版では詳細部分にMade in the UKと印字されているので分かりやすい^ ^)
↑ USカセットのクレジット部。
Made in the USとの表記がないものの、″Hollywood″との表記があります。
↑ UK版カセットのクレジット部。
細かく見るとMade in the UKとの表記があります。
・カセットテープ本体
カセット本体はリリース前に2枚の若干異なるイメージ写真(上)が公開され、「どちらがリリース形式となるのか」「2種でるのかな?」などと言われていましたが、実際には上記写真の下カセットに近い、半透明のものに、白インクでタイトルや曲名などが直に印刷されたものとなりました。
ここで注意です、カセットにプリントされている白インク、少し爪などであたってしまうとすぐに削れてしまいます!
よく見るとA面は「McCartney」の横にある“Ⅲ“がてんてんの“...“になっていますが、B面では、ちゃんと“Ⅲ“となっています。この違いは??
↑ A面(US版)
↑ B面(US版)
↑ UKカセット(上)とUSカセット。
US版は黒シートが中にあるのに対して、UK版は透明シート。そして少し本体の透明度が高い。
このカセットは、海外のポール公式ショップをはじめ様々な海外のネットショップから、個人で輸入する人は発売日からすぐに購入できたものの、国内でいくつかの輸入品を取り扱う販売サイトで、予約やお取り寄せが行われていましたが、発売日にちゃんと購入できた輸入LPとは違い、カセットは発売後すぐに国内には入って来ず、約1ヶ月後の1月下旬にやっと、一部のサイトで購入できるようになりました。が!すぐsold out!
現在ではそのような経路もあり、一部では定価よりも高値がついていますね。
今回のポールのアルバムに限らずともカセットテープはLPよりも生産数が圧倒的に少ないと思われるので、コレクターズアイテム化する頻度がとても高いので、気になったカセットテープは新品で予約可能なものなどは予約して頂くことをお勧めします!
また余談になってしまいますが、嬉しいことに過去のビートルズの貴重音源や編集アルバムなどを、海外の一部では数量限定ではあるものの、カセットテープ化が行われています。これはとても嬉しいことです!
最近のカセットテープでの新譜や再発する流れ是非このまま続けて欲しいですね!
ビートルカセット・マニア
店主🌴